前回の記事でデプロイした Azure Chat (microsoft/azurechat) にカスタムドメインを設定します。
どこでドメインを設定するか
Azure Chat をデプロイすると、以下のリソースが作成されます。
この構成の場合、カスタムドメインを設定する場所はいくつか考えられます。
- Azure Web App に設定する
- Azure Front Door や Azure CDN を作成して設定する
今回は2の Azure CDN を使う方法で設定します。
既に他のリソースで自分用のドメインを Azure CDN で管理しているため、それに合わせる形にします。
Azure CDN エンドポイントの作成
ドキュメントに沿って、Azure CDN プロファイルとエンドポイントを作成します。
このとき SKU には「Standard Edgio」を選択します。
なお、当初は既存の Azure CDN プロファイルを使用する予定でした。
しかしその CDN は「Standard Microsoft (クラシック)」であり、どうしてもスタイルシートが読み込まれず使用しませんでした。
カスタムドメインの設定
Azure CDN エンドポイントにカスタムドメインを設定します。
ドメインの証明書はしばやん作の Key Vault Acmebot を使用して管理しているので、証明書を保管している Azure Key Vault を指定します。
環境変数の変更
リソースにカスタムドメインを設定したら Azure Chat の環境変数 NEXTAUTH_URL
を変更します。
はじめは Web App の URL が設定されているかと思いますので、それをカスタムドメインに変更します。
設定後は念の為に Web App を再起動します。
これで Azure Chat にカスタムドメインを設定することができました。